猫の高血圧

 人では血圧測定は当たり前のように行われますが、動物たちでは測定することが難しい、正確性に欠けることなどから人ほどはなじみが薄いかもしれません。ある報告では9歳以上の猫の13%は高血圧であるなど、かなり高率に発生しているようです。
 全身性高血圧の原因は人では1次性高血圧(遺伝的要因)が約90%と言われていますが、犬・猫では2次性高血圧(慢性腎不全、甲状腺機能亢進症、糖尿病、副腎皮質機能亢進症、原発性高アルドステロン症、褐色細胞腫など)が50%以上です。
 そのため猫でも血圧測定は重要ですが、病院にいるという緊張の影響を強く受けます。ある報告では緊張の影響で40mmHgほど上昇するともいわれています。高血圧網膜症、蛋白尿、左心室肥大、大動脈解離、脳障害(痙攣、失神)、元気・食欲の低下などの症状を考慮したり、何度か再測定を行って治療が必要かどうか判断いたします。

2025年11月26日