私たち人間も含め、ワンちゃん・ネコちゃん達の身近にはおいしいものがたくさんあります。
それを好きなだけ自由に飲食すると当然太ります。運動不足も原因になります。特にワンちゃんは食
べられるときに食べ貯めをしておこうという習性があり、必要以上に摂食する場合があります。
健康を保つために避妊・去勢をする場合もあると思いますが、残念ながら手術後食事量が増えるこ
とで太りやすくなります。クッシング症候群や甲状腺機能低下症などの特定の病気で太りやすくなる
場合もあります。
私たちがついつい与えすぎていることも多く、人の話ですが成人男性の一日のカロリー要求量は
2,500Kcalで成人女性は2,000kcalです。ではワンちゃんはどのくらいでしょうか?5kgで350kcal
です。これではピンときませんね。30kgのワンちゃんだとどうでしょうか?1,400kcalです。
30kgのワンちゃんはゴールデンレトリーバーくらいだと思いますが、イメージでは大きいし、運動量
も多そうだし人と近いか同じくらいかと思っていらっしゃる方もいるのではないかと思います。
しかし、意外と少ないことが分かります。
肥満には定義があり、犬では適正体重の15%の過剰、ネコでは20%の過剰で肥満と定義されて
います。適正体重10kgの犬で11.5kg、4kgのネコで4.8kgで肥満となります。そうなるとちょっとし
た量ですね…。
寿命にも影響が出るようです。犬・猫ともにおよそ2歳ほど寿命が短くなるようです。ということは病気のリスクが上がるということで、猫では糖尿病・関節疾患・尿石症のリスクが上がるようです。
ではやせるためにはどうするかですが、当然消費カロリーを増やす、つまり運動を増やすことが一つですが活動量を増やすことでの消費エネルギーはたいして多くありません。適度な運動は必要ですが摂取カロリーを減らすことが大事です。では今までのフードをそのまま減らしてみようとなるとおなかが減る、栄養素が足りなくなる、ストレスがたまる…、というようによくないことが多々あります。そこでダイエット用のフードというのが各メーカーから出ています。メーカーにより色々と特徴はありますが、様々な食物繊維で満腹感が得られるようになっている、タンパク質が多く筋肉は維持できるようになっている、飲み込むのによく噛まないといけない構造になっている、Lーカルニチン(脂肪の燃焼を促進する効果)が配合されている、などの特徴があります。そのほか、関節に配慮してグルコサミン・コンドロイチン配合、ω3・ω6脂肪酸・銅・亜鉛などが配合されていることが多いです。
実際は気になるのは体重だけでなく、皮膚の問題、胃腸の問題など色々あると思います。食べ物に関してはその子全体をみることで決定する必要があると思います。診察の際にでもご相談ください。
